無垢材の家のメリット・デメリットとは?失敗しない理想の家づくりをするためのコツをご紹介します

無垢の家

皆さん、こんにちは!
横浜市の新築注文住宅・リフォーム・リノベーション工事専門店、瀬沼住建です!

前回までのブログで、木材の紹介をさせていただきました。
木材と一口に言っても、様々な種類のものがあるとお分かりいただけたかと思います。

今回は木材の中でも無垢材を使用した家のメリット・デメリットや、失敗しない理想の家づくりをするためのコツをご紹介しますので、最後までご覧いただけたら幸いです。


以下の記事で木材について詳しく紹介しています。
ぜひご覧いただき、良い住まいづくりの参考になさってください。

▶︎「杉(スギ)」についてはこちら
▶︎「檜(ヒノキ)」についてはこちら
▶︎「松(マツ、パイン)」についてはこちら
▶︎「欅(ケヤキ)」についてはこちら
▶︎「栗(クリ、チェスナット)」についてはこちら
▶︎「楢(ナラ、オーク)」についてはこちら
▶︎「ブナ(ナラ、ビーチ)」についてはこちら
▶︎「桜(サクラ)」についてはこちら 
▶︎「檜葉(ヒバ)」についてはこちら
▶︎「メープル材」についてはこちら
▶︎「チーク材」についてはこちら
▶︎「タモ材(アッシュ材)」についてはこちら
▶︎「ウォールナット材(クルミ材)」についてはこちら

目次

無垢材の家とは?

無垢材の家

無垢材の家とは、天然木から切り出した無垢材を天井や柱、フローリングなどにふんだんに使用して建てられた家のことを指します。
自然素材に囲まれた家は、生活しながら心地よい木の香りと温もりを感じることができます。

家を建てる際に使用される木材の種類は様々で、用途や費用に合わせて選ぶことが可能ですが、天然木を小さく切り出して人工的に作られる集成材に比べると、無垢材の家は建築費用が高くなります。

家は何度も立て直したり買い直したりするものでは無いです。
使用する場所や木材の種類などにこだわることで、後悔の無いお家作りができるようにしましょう。

住宅に使用される無垢材の種類

無垢材の家

住宅に使用される無垢材には、大きく分けて広葉樹と針葉樹の二種類があります。
木目や色味などの見た目の他にも、硬さや香りなど樹種によって様々な特徴があり、選ぶ木材によってお家の性能や表情が変わります。
樹種とそれぞれの特徴をご紹介しますので、お家づくりの参考になさってください。

重くて硬い広葉樹

広葉樹は細胞の密度が高くて空気の割合が低く、重くて硬いのが一般的です。
ケヤキ、クリ、ナラ、ブナ、サクラ、メープル、タモ、ウォールナットなどが広葉樹に挙げられます。

ケヤキ
ケヤキ材は硬く強靭な性質から日本家屋の大黒柱に多く用いられています。
建物の湿度を調整してくれる効果もあり、カビやダニの発生を防いでくれます。

・クリ
クリ材はタンニンが含まれていて、独特の甘い香りを発します。
タンニンはポリフェノールの一種で、害虫にも強い特性があります。

・ナラ
ナラ材は耐久性が高く傷もつきにくく、耐水性にも優れています。
伸び縮みしにくい特性もあるので、家具や床材などに使用しても狂いが出にくいです。

・ブナ
ブナ材は他の木材には無いような独特な見た目が特徴です。
強度が高く耐久性もあるので、傷がつきやすい床材にも安心して使用できます。

・サクラ
サクラ材は断面が滑らかで肌触りが良く、桜の葉や花のような香りが特徴です。
密度が高く耐久性にも優れているので、床材や造作キッチンにもオススメです。

・メープル
メープル材は傷や摩耗に強く耐久性があり、温度や湿度による変形リスクも低いです。
油分を多く含む木材なので自然な艶感を保ちながら、黄味がかった飴色のような色味への変化を楽しむことができます。

・タモ
タモ材はハッキリと現れる均一な木目が魅力的です。
丈夫で耐久性があり、和洋問わず様々なテイストの部屋にマッチします。

・ウォールナット
ウォールナット材は重厚感のある色味で高級感があり、美しい木目が特徴です。
温度や湿度による変化も少なく、床材や家具にも使用されることが多い木材です。

軽くて柔らかい針葉樹

針葉樹は空気を多く含んでいるため軽くて柔らかい性質があります。
スギ、ヒノキ、マツ、ヒバ、チークなどが針葉樹に挙げられます。

・スギ
スギ材は調湿性・断熱性が高く、リラックス効果のある香りが特徴です。
日本国内で多く植林されているので、入手しやすく比較的コストを抑えることができます。

・ヒノキ
ヒノキ材は美しい木目と特有の爽やかな香りが特徴で、リラクス効果はもちろん消臭効果もあります。
ダニやシロアリなどに対する防虫効果もあるため、仕上げ材として使用するのもオススメです。

・マツ
マツ材は無垢材の中でも比較的安価で手に入りやすいです。
熱伝導率が低いので「夏は涼しく冬は暖かく」1年中快適に過ごすことができます。

・ヒバ
ヒバ材は防湿性・防水性に優れていて、カビを防ぐ効果もあります。
防臭効果もあり、ウッディ調のかぐわしい芳香が心を落ち着かせてくれます。

・チーク
チーク材は経年変化が美しく、使い込めば使い込むほどに艶が増し色に深みが出ます。
お手入れしやすく耐水性にも優れているので、お手入れしやすいのも魅力の一つです。

国産と外国産による違い

国内では林業に関わる人の減少や伐採できない森林が数多くあることから、無垢材のシェアは外国産が7割程度と言われています。
国産と外国産の木材にはどのような違いがあるのかご紹介します。

・国産の無垢材
日本特有の四季の気候変化の中で育った木材は、年輪が美しく出るという特徴があります。
美しい木目と高い品質が人気ですが、林業の衰退によって供給量や流通ルートが不安定なため高価格になりやすいです。

・外国産の木材
大量生産の体制が整っているので、安定した品質の無垢材を比較的安価入手することができます。
「ウッドショック」など経済の影響を受けやすく、今後も価格変動が懸念されます。
また、強い防腐剤や防虫剤が注入されていることもあるので注意が必要です。

無垢材の家のメリット・デメリット

無垢材の家

美しい木目が安らぎの空間を作ってくれる無垢材の家ですが、メンテナンスや扱い方に注意が必要な点もあります。
無垢材の家のメリットとデメリットをご紹介しますので、後悔のないお家づくりの参考にしていただけたら幸いです。

無垢材のメリット

①木材本来の温もりや香りを感じながら、家族の成長と共に経年変化も楽しめる
②化学物質を含まないので小さなお子様やペットにも安心安全
③夏は涼しく冬は暖かい、調湿効果もあるのでサラッと快適に過ごせる

①木材本来の温もりや香りを感じながら、家族の成長と共に経年変化も楽しめる

木材によって様々な木目・色味・香りを楽しむことができます。
人工的に作られたものではないので、唯一無二の木材との出会いが時間の経過とともに艶や色味が深くなっていくことで、愛着が湧きます。家族の成長とともに経年変化を楽しめるのは無垢材の醍醐味ではないでしょうか。

②化学物質を含まないので小さなお子様やペットにも安心安全

切り出した木をそのまま使用しているので、化学物質によるシックハウス症候群などの心配がありません。
大切なご家族の健康を維持しながら、安らぎの空間で過ごすことができます。

③夏は涼しく冬は暖かい、調湿効果もあるのでサラッと快適に過ごせる

木材は空気を含み呼吸をしているため、熱を通しにくく外気温の影響を受けにくいです。
その結果、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごすことができるでしょう。
調湿効果もあるので一年中サラッとしていて素足でも快適に過ごせるほか、カビや結露のリスクも軽減されます。

無垢材のデメリット

①変形リスクが高く傷も付きやすい
②合板に比べるとコストが高い

①変形リスクが高く傷も付きやすい

湿度の影響でひび割れや反りなどの症状が見られることがあります。
乾燥している冬季は無垢材同士の隙間が開き、湿気の多い梅雨時期などは隙間が詰まるという変化も目にすることもあります。
特にスギやマツなどの柔らかい木材は、物を落としてしまうとへこんでしまうこともあるので、注意が必要です。水にも弱いので、水を弾くウレタン塗装などの施工をおすすめします。

②合板に比べるとコストが高い

無垢材は合板のように大量生産することができず、乾燥や加工に時間がかかるためコストが高くなってしまいます。
オール無垢材の家はどうしても費用が嵩んでしまうので、例えば家族で過ごすリビングには無垢材を使用して、寝室など来客がない場所などは合板を使用するなど、ご予算に合わせたお家づくりをしましょう。

無垢材のお手入れ方法

無垢材の家

扱いにくいと思われがちな無垢材ですが、日常的なお手入れは下記の通り一般の住宅とさほど変わりません。

・チリやホコリを掃除機やほうきで取り除く
・乾いた雑巾やドライシートで乾拭きをする
・汚れが気になったときは固く絞った雑巾で水拭きをする

その他、汚れにくくするために、ワックスやオイルを塗装する場合は年に1回はメンテナンスをしましょう。
そうすることによって、汚れを防止したりツヤを維持することもできます。

もし大きな汚れや傷、隙間などがある場合はプロにメンテナンスを依頼しましょう。
木材に詳しくアフターフォローがしっかりある業者だと安心ですね。

木材の特性を理解していて技術力のある施工会社を選ぶ

ここまでは、無垢材の家の特徴からお手入れ方法までお伝えしました。
メリット・デメリットもお分かりいただけたかと思いますが、無垢材の家を建てる場合の一番のポイントは、木材の特性を理解していて技術力のある施工会社を選ぶことです。

本物の無垢材を知っている大工が施工しないと、木が暴れて段差や歪みが生じます。
「本物の無垢材でこだわりのお家を建てたい」と考えている方は、後悔のない家づくりのために大工の実績や経験などを踏まえて施工会社を選びましょう。

家づくりのことなら瀬沼住建へご相談ください!

瀬沼住建では、木材の特性を熟知した経験豊富な大工と一緒に、お家づくりができます。
オール無垢材の家からワンポイントで無垢材を使った家など、木を知り尽くした大工だからこそできるお家づくりがあります。

無理なく購入できる注文住宅、リフォーム・リノベーションをご提供するため、価格面においてもご予算内でできるプランを提案いたします。
大きな夢から小さなご希望内容まで、何でも私たちにご相談ください。

私たちが、理想の住まいを叶えます!

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の新築注文住宅・リフォーム・リノベーション工事専門店、瀬沼住建代表、瀬沼 渡と申します。瀬沼住建では、理想の住まいを、手の届く価格でご提案、設計、施工しております。熟練の大工が、ヒアリングからご提案まで一貫して対応し、お客様の理想を形にするお手伝いをさせていただきます。一流の一級建築士による設計も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください!

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