ヒバ材の特徴とは?ヒノキとの違い、メリットやデメリット、使用用途
皆さん、こんにちは!
横浜市の新築注文住宅・リフォーム・リノベーション工事専門店、瀬沼住建です!
ヒバ材は別名「アスナロ(翌檜)」と呼ばれている木材で、非常に人気のある樹種です。
ヒノキや国産杉に並ぶ高級感のある木材で、希少価値が高く、実用性の面でも優れています。
経年変化も楽しむことができ、香りが豊かな木材です。
「ヒバ」を何となく聞いたことはあっても、その特徴はあまり知らないという方がほとんどです。
そこで今回はヒバにはどういった特徴があるのか、詳しく紹介します。
これから注文住宅やリフォーム、リノベーションをお考えの方はぜひご参考になさってください。
なお、以下の記事でも木材について紹介しています。
ぜひご覧いただき、良い住まいづくりの参考になさってください。
▶︎「杉(スギ)」についてはこちら
▶︎「檜(ヒノキ)」についてはこちら
▶︎「松(マツ、パイン)」についてはこちら
▶︎「欅(ケヤキ)」についてはこちら
▶︎「栗(クリ、チェスナット)」についてはこちら
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ヒバの木とは
ヒバ(檜葉)の木はスギやヒノキと同じ、ヒノキ科の常緑針葉樹の一種です。
ただ、スギはスギ属でヒノキはヒノキ属に属するのに対し、ヒバはアスナロ属に属します。
北海道から関東方面まで広く分布し、中でも青森県が約8割以上と大多数を占めています。
スギやヒノキなどと同様に高級感のある木材として使用されることが多く、独特の芳香成分である『ヒノキチオール』が含まれています。
その量はヒノキより多く、ヒバから採取されてたくさんの製品に用いられています。
ヒノキチオールとは
抗菌効果や炎症を鎮める働きを持つ非ベンゼン系芳香族化合物。
ヒノキ科の植物や北米やカナダなどに生息するニオイヒバに含まれ、抗菌・防虫作用がある。
浸透力があり、接触時間が長いほど殺菌的に働くことがわかっている。
口腔清涼剤や殺菌剤、養毛剤、抗菌効果を利用した衣類品・生活用品など、さまざまな製品に用いられている。
ヒバ材とヒノキ材の違いとは
ヒバとヒノキは同じヒノキ科であることから、どう違うのかというご質問を良くいただきます。
大きく分けて、ヒバとヒノキには以下のような違いがあります。
樹種 | 木目 | 濃淡 | 畜産量 | 気乾密度 | 価格 |
ヒバ | 心材も辺材も淡黄白色 | 曖昧 | 少ない | 約0.45/㎤ | ヒノキより安い |
ヒノキ | 心材は淡紅色で辺材は白 | ハッキリしている | 多い | 約0.44/㎤ | ヒバより高い |
前述したように、ヒノキはヒノキ属、ヒバはアスナロ属と属が違います。
どちらも耐朽性に優れていることから建築用材として用いられています。
ヒバ材をお住まいに取り入れる5つのメリット
ヒバはヒノキに比べて安価でありながら、さまざまな特長があります。
建材に使用した場合、どのようなメリットがあるのかを紹介します。
①防菌・防虫作用がある
ヒバ材に含まれるヒノキチオールには抗菌・防虫作用があることが明らかとなっています。
また、木造建築の大敵であるヤマトシロアリに対し、殺蟻活性があることが判明しています。
②耐久性・強度が高い
ヒバ材はその高い耐久性と強度から、神社仏閣や城郭建築物など伝統的な木造建築物にも用いられており、長持ちするのが特徴です。
現在の住宅においても柱など、強度が必要とされる建材に用いられています。
③防湿性・防水性に優れている
上質なヒバは防湿材としても使用されることがあるほど、防湿性・防水性に優れています。
そのため、湿気の多い水回りや基礎にも選ばれている他、柱やフローリングに使用することで湿度が上がるのを抑え、カビを防ぐ効果もあります。
室内空間を衛生的に保ち、小さなお子様やシックハウス症候群や喘息の症状をお持ちの方がいらっしゃるご家庭にもおすすめです。
④防臭効果
ヒバ材はお部屋の防臭効果もあることが分かっています。
トイレやキッチンのような嫌な臭いがこもりやすい場所に向いています。
⑤リラックス効果のある香り
ヒバはアロマオイルやミストにも用いられるほどの豊かな香りも特長の1つです。
かぐわしい芳香でリラックス効果があり、心を落ち着かせてくれます。
木材特有の天然の香りをお住まいに取り入れたい方に大変おすすめです。
ヒバ材を使用することで懸念されるデメリット
メリットの多いヒバ材ですが、一方でデメリットもあります。
お住まいに取り入れる前に、懸念点も知っておきましょう。
①加工の難易度が高い
ヒバの木は真っ直ぐと生長しているようでも、途中でねじれが生じているものが少なくありません。
断面が円形でない場合があり、ねじれ方も木によって異なるので加工の難易度は高めです。
②価格が高い
ヒバはヒノキよりは安価ですが、スギに比べると分布量が少なく、希少価値が高い資源です。
住宅に用いる場合は予算と相談をしましょう。
なお、海外産よりも国産が高い傾向にあります。
ヒバ材は年月が経つにつれて、どう変化する?
ヒバ材は年月が経つにつれて色合いが変化する場合があります。
最初の頃は鮮やかな明るい色ですが、だんだんと茶褐色の飴色へと変わっていきます。
新築の内は新鮮な色合いで、歳を重ねるにつれて落ち着いた雰囲気に変わっていくのも楽しみの1つでしょう。
ただ、年月が経つと徐々に劣化もしていきます。
特に直射日光が当たりやすい場所に用いる場合は表面に塗装をすることで経年劣化のスピードを遅らせることもできます。
ヒバ材の主な用途
では、ヒバ材はお住まいのどのような場所に使われるのが向いているのでしょう。
ここではお住まいにおけるヒバ材の使用用途を紹介します。
柱や梁、土台
ヒバ材はその強度の高さ、防腐性などの特長から柱や梁、土台に用いられます。
建物を支える骨組みは頑丈で耐久性の高いものでなければなりません。
ヒバ材は木の密度が高く、耐久性にも優れているので構造材にも向いています。
天井板やフローリング
内装の仕上げ材となる天井板やフローリングにも向いています。
防湿性や防水性にも優れ、防臭効果もあることからトイレやキッチンにも使用できます。
さらに豊かな香りからリラックス効果もあります。
ドアなどの建具
ヒバ材はドアやクローゼットの扉などの開口部の仕切りにもよく用います。
建具は毎日何度も開閉するので耐久性が求められます。
ヒバ材は丈夫であり、高級感のある雰囲気も演出してくれます。
家づくりのことなら瀬沼住建へご相談ください!
今回はヒバ材の特徴や使用用途などを紹介しました。
ヒバ材は耐久性の高さ、豊かな香り、防臭効果など、たくさんのメリットがあり、お住まいに取り入れれば上質で高級感のある雰囲気を演出します。
機能性が高く、健康面にも配慮できる建材なので、住まいづくりの際には候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ただ、ヒバ材は比較的価格が高いため、コスト面も考慮して採用するか検討しなければなりません。
さらに、加工の難易度も高いです。
木材のプロフェッショナル集団である瀬沼住建では、ヒバ材の施工実績も豊富にございます。
また、無理なく購入できる注文住宅、リフォーム・リノベーションをご提供するため、価格面においてもご予算内でできるプランを提案いたします。
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