フローリングに人気!栗材(チェスナット)の特徴とは~トイレ床や洗面所にも!~
こんにちは!
横浜市で注文住宅の設計・建設を行っている、瀬沼住建です!
成長をしている木は水分を吸収、排出を繰り返していますが、加工後にもその作用を続ける性質があります。
湿気が高い時には空気中の水分を吸収、空気が乾燥することで放出するという調湿機能があるため、無垢の床材を採用すると空間の快適さを保ってくれる働きがあります。
フローリングの木材にはさまざまな樹種がありますが、中でも美しい見た目と独特な香りで高級感もある栗材がおすすめです。
栗材は腐りにくく、水湿に非常に強いのでフローリングには不向きと思われがちな水回りにも使用することができます。
今回は栗材にどんな特徴があるのか、その魅力や価格相場など詳しく紹介します。
▶︎「杉」についてはこちら
▶︎「檜」についてはこちら
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上記記事も木材について紹介していますので、ぜひご覧いただき、住まいづくりの参考になさってください。
隠れた人気樹種!栗材(チェスナット)の特徴とは
栗材は無垢材に精通しているプロの業者の間でも人気の高い樹種です。
住宅に用いるうえで、どのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。
栗材の6つのメリット~はっきりとした美しい木目、経年変化~
①高い耐久性
②お手入れが楽
③はっきりとした美しい木目
④独特の甘い香り
⑤経年による変色
⑥害虫に強い
①高い耐久性
栗材は堅いのが特徴の木材なので、高い耐久性を持ちます。
強度が高いうえに傷が付きにくく、水にも強いので腐食しにくいのも大きなメリットです。
防虫効果もあるため、長く使い続けるフローリングになるでしょう。
②お手入れが楽
無垢材のフローリングのため、お手入れは日々の掃除機がけで問題ありません。
比較的耐水性の高い木材ですが、腐食しないわけではないので水拭きや薬品を使う掃除はやめておきましょう。
③はっきりとした木目
栗材は独特の波模様や年輪の境目がはっきりとしているため、美しく、高級感があります。
温かみのある色合いも特長的で、心材部分は淡い黄褐色、または赤褐色であるのに対して白っぽい色をしています。
④独特の甘い香り
栗材に含まれるタンニンが、独特の甘い香りを発します。
リラックス効果があり、高級感も感じさせてくれます。
⑤経年による変色
栗材のフローリングは年月が経つにつれて色がだんだんと濃くなり、落ち着きのある色味に変化していきます。
新築の時点ではフレッシュなイメージかもしれません。
取り入れる際には変化していく様子を楽しんでください。
⑥害虫に強い
栗材には多くのタンニンが含まれています。タンニンはポリフェノールの一種で、渋み成分のようなものです。
これにより害虫に強いという特性があるため、鉄道の枕木の材料や神社仏閣にも採用されています。
栗材の3つのデメリット~価格が高く、加工しにくい~
栗材をお住まいに取り入れる前に、デメリットも知っておきましょう。
①膨張・伸縮する
②加工が難しい
③価格が高い
①膨張・伸縮する
無垢材ですから、湿度や乾燥によって膨張・伸縮の影響は避けられません。
膨張すると床が割れ、伸縮すると隙間ができることがあります。
他の建材と比べると栗材は膨張・伸縮率は少ないのですが、ゼロではありません。
②加工が難しい
栗材はその堅さから切削、曲げなどの加工が難しいため、細かな意匠性を施すようなものには不向きと言えます。
乾燥も難しく、あまり市場にも出回っていません。
③価格が高い
栗材はタモやナラなどと比べれば安価ですが、建材の中では高価な部類に入ります。
栗材をフローリングに採用する際はコストに注意しましょう。
栗材がメジャーな広葉樹としてあまり知られていない理由
オーク材などと比べると、栗材はあまり有名な木材とは言えません。
しかし、それはメリットが少ないという理由ではなく、伐採できる数量が非常に少ないのが理由です。
栗材は世界的にも自生している地域は限られており、無垢材としての流通量がそれほど多くありません。
以前は天然乾燥で工程に手間がかかっていましたが、近年は乾燥技術や流通網が発達し、無垢フローリング材としても安定して供給されるようになっています。
木材を使うのに躊躇する水回りも栗材が適している理由
キッチン・洗面所・トイレなどの水回りにはフローリングが不向きと言われており、クッションフロアやフロアタイルを選ぶ方が多いです。
しかし、フローリングのメリットをご存知の方からは「水回りにも使いたい」というご希望をいただくこともあります。
水回りにフローリングを採用したい場合は栗材がおすすめです。
栗材は非常に堅く耐久性があり、水に対しても腐食しにくく、カビにも強いからです。
また、栗材が持つタンニンは防虫効果もあるため、シロアリの被害を避けることもできます。
「水回りに木材はちょっと・・・」と躊躇されるようなお部屋にも、温かみのある木材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
神経質には不向き?傷みも思い出と割り切れる方におすすめ
栗材は決して傷つきやすい建材ではなく、床材としても十分な堅さを持っています。
ただ、どうしても摩擦や擦りによって傷はついてしまいます。
小さなお子様やペットがいるご家庭だと、より傷を付けてしまうことがあるでしょう。
傷やシミに神経質になるより、傷も思い出と割り切って暮らせる方におすすめです。
色もだんだんと濃くなっていくので、家と一緒に歳を取るというのも楽しいのではないでしょうか。
産地ごとの違いとは
一口に栗材と言っても、さまざまな国や地域で生産されており、産地によって以下のような違いがあります。
日本・・・淡い黄色、または茶色がかった色味が特徴です。木目は細かく直線的である一方、ところどころに波状の木目も見られます。
中国・・・色味が濃く、黄褐色、または赤褐色をしています。木目は粗く、独特の個性的な模様が楽しめます。
アメリカ・・・木目が細かく、淡い黄褐色から濃い赤褐色まで幅があります。
フローリングの樹種別価格相場
では、無垢材のフローリングにはどのくらい費用が違うのでしょう。
たくさんの種類があるので1㎡あたりの費用相場と簡単に特徴を紹介します。
樹種 | 費用相場 | 特徴 |
栗 | 約14,000円/㎡ | 耐久性が高く、水回りにも使える |
松(パイン) | 約8,000円/㎡ | 柔らかい木肌で足触りが良い |
杉 | 約12,500円/㎡ | 保温性・断熱性に優れている |
檜 | 約12,500円/㎡ | 防菌効果・防蟻効果がある |
アッシュ・タモ | 約16,000円/㎡ | 丈夫で木目がハッキリしている |
バーチ | 約17,000円/㎡ | 透明感のある木目でフローリングに適した堅さ |
メープル | 約17,000円/㎡ | 体育館などに使われている、明るい木肌 |
オーク・ナラ | 約17,000円/㎡ | 堅く、耐久性がありつつも加工がしやすい |
ウォールナット | 約20,000円/㎡ | 重厚感のある濃い木肌 |
上記はあくまで費用相場であり、実際にはそれぞれの材料の産地や樹齢、製品などによって前後します。
木材の特徴と用途、コストを踏まえて希望内容を業者に相談してみましょう。
家づくりのことなら瀬沼住建へご相談ください!
無垢の床材は機能性はもちろん、そのデザイン性の高さからインテリアの主役となります。
無垢ゆえに感じられる柔らかで優しい肌触り、独特の香りは本物にしか出せない贅沢な空間です。
特に栗材は年月が経つごとに違った風合いになり、変化を楽しむことのできる味わい深い建材です。
フローリングの木材を検討される際、候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
瀬沼住建では、お客さまの理想の住まいを無理なく実現する提案、施工をしています。
「ログハウスのような無垢材の家にしたい」「夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいが欲しい」「ワンポイントで無垢材を使いたい」など、何でもお聞かせください。
長年、大工としてさまざまな木に触れてきた私たちが、豊富な経験と知識をもとに居心地の良い住まいづくりを叶えます。
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