無垢材の家のメンテナンス方法|建てる前に知っておきたい基本と考え方

無垢材の家に興味はあるけど、「メンテナンスが大変そう」「ちゃんと手入れできるか不安」といったイメージをお持ちの方は少なくありません。
自然素材ならではの風合いや心地よさに惹かれつつも、一方で“手がかかる家”というイメージが先に立ってしまい、検討をためらってしまうという方もいらっしゃいます。
この記事では、メンテナンスの細かな手順をお伝えするのではなく、「実際のところ、どこまで気にすればいいの?」「どう考えれば、もっと気楽に無垢材と付き合える?」という、心のハードルを下げる視点で整理していきます。
建てる前に知っておくことで、不安を減らし、無垢材との暮らしを前向きに考えるきっかけになれば幸いです。
無垢材のメンテナンスで、よく誤解されがちなこと

無垢材のメンテナンスについて、まず多いのが誤解です。
特に多いのは、「無垢材=常に手入れが必要」というイメージ。
たとえば、
・毎日オイルを塗らないといけない
・少しでも水が付くとすぐ傷む
・専門的な知識がないと扱えない
こうした印象を持たれることがありますが、実際の暮らしでは、そこまで神経質になる必要はありません。
無垢材は確かに自然素材なので、合板やシート材と比べると変化が起こりやすい素材です。
しかしそれは「すぐにダメになる」という意味ではなく、時間の経過や暮らしの環境に合わせて、ゆっくりと馴染んでいく素材だと捉えることもできます。
また、メンテナンスという言葉から「特別な作業」を想像される方も多いですが、日常的に必要なことの多くは、実は一般的な掃除と大きく変わりません。
無垢材のメンテナンスで大切なのは、「完璧に守ること」ではなく、素材の特性を理解した上で、無理のない付き合い方をすること。
この前提を知っておくだけでも、無垢材に対するハードルはぐっと下がります。
実際に無垢材を選ぶとき、どんな木を使っているのか、どういう考えで素材を選んでいるのかが気になる方も多いはずです。瀬沼住建では、無垢材の選定や使い方、素材の特性について深いこだわりをもって家づくりしています。
無垢材を暮らしの中でどう扱っていくかは、素材への理解を深めることがなにより大切だと考えています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
▶︎無垢材の注文住宅
日常の暮らしの中でやること・やらなくていいこと

無垢材の家で、日常的に行うことはとてもシンプルです。
基本は、普段の暮らしの延長にあります。
たとえば床であれば、掃除機をかける、乾いたモップで埃を取るといった一般的な掃除で十分です。
食べこぼしなどの汚れが気になる時も、固く絞った雑巾でさっと拭き取る、これだけで十分です。
一方で、「やらなくていいこと」も知っておくと安心です。
たとえば、
・毎日の水拭き
・必要以上に洗剤を使うこと
・過度に湿気を与えること
これらは、かえって無垢材に負担をかけてしまう場合があります。
無垢材は呼吸する素材とも言われます。
湿気が多すぎても、乾燥しすぎても、反りや隙間といった変化が起こりやすくなります。
だからこそ、「やりすぎない」ことが重要です。
また、生活の中で水や汚れが付くことを、過度に恐れる必要もありません。
小さなシミや傷も、暮らしの中では自然なものです。
神経質になりすぎず、「気になったら対応する」くらいの距離感が、無垢材と長く付き合うコツです。
無垢材のメンテナンスについて考える前に、無垢材そのもののメリット・デメリットを整理しておくのも、家づくりを進めるうえで役立ちます。
無垢材には、肌触りの良さや経年変化を楽しめるといった魅力がある一方で、素材ならではの注意点もあります。あらかじめ良い面・気をつけたい面の両方を知っておくことで、「自分たちの暮らしに無垢材が合うかどうか」を、より冷静に考えやすくなります。

定期的なメンテナンスはどれくらい必要?

無垢材のメンテナンスでよく話題に上がるのが、オイル塗布などの定期的な手入れについてです。
また、無垢材のお手入れは、木の種類だけでなく表面の仕上げ(オイル仕上げ/ウレタン塗装など)によっても考え方が変わります。
同じ「無垢材」でも前提が違うため、「どれが正解?」と迷ったときは、まず仕上げ方法を確認しておくと整理しやすくなります。
結論から言うと、必ずしも全ての家庭で、同じ頻度・同じ方法が必要なわけではありません。
オイル仕上げの無垢材の場合、年に1回程度を目安にメンテナンスを行うケースもありますが、実際には、使用頻度や日当たり、家族構成などによって、必要性は大きく変わります。
無垢材のお手入れは、「決まった回数をこなすこと」よりも、きれいな状態を保ちたいか、経年変化を楽しみたいかといった、暮らし方の考え方に合わせて選んでいただくものだと私たちは捉えています。
大切なのは、やらなかったらどうなるのかを知った上で選ぶことです。
オイルを塗らない場合、
・色味の変化が早く出る
・乾燥しやすくなる
といった傾向はありますが、それを「味わい」と感じる方もいます。
メンテナンスは義務ではなく、わが家をより愛おしむための「楽しみ」や「選択肢」の一つであってほしいと私たちは考えています。
完璧を目指さず、自分たちに合ったペースを見つけることが重要です。
具体的な頻度や方法について迷った場合は、使用している木材や仕上げに合わせて、施工会社に相談するのも一つの方法です。
傷や汚れがついたときの向き合い方

無垢材の家では、どうしても避けられないのが傷や汚れです。
物を落とした跡、椅子を引いた跡、子どもの遊びの中で付いた小さな凹み。
これらを「失敗」と感じてしまうと、無垢材との暮らしは少し苦しくなります。
無垢材の魅力の一つは、傷や汚れも含めて、時間とともに表情が変わっていくこと。
新築時のきれいな状態だけを基準にしてしまうと、どうしてもギャップが生まれます。
もちろん、「どうしても気になる」「目立つ場所だけは直したい」という場合には、補修することも可能です。
軽い傷であれば、紙やすりで整えたり、オイルを塗り直すことで目立ちにくくなります。
ただし、すべてを元通りにしようとする必要はありません。
直すか、直さないかを選べる、という余白があることが、無垢材の良さでもあります。
家族構成や暮らし方によって、傷や汚れに対する感じ方は人それぞれです。
「多少の変化も楽しめそうか」この視点を持っておくことが、後悔しにくい家づくりにつながります。
まとめ:無垢材のメンテナンスを気負いすぎないために

無垢材の家のメンテナンスは、特別な知識や技術が必要なものではありません。
完璧に守ろうとしないことが、無垢材と長く付き合うコツです。
日常の掃除を基本に、必要に応じて手をかける。
やる・やらないを自分たちで決められることが、無垢材の家の大きな魅力でもあります。
建てる前に、「メンテナンス=大変な作業」と思い込んでしまうと、本来の心地よさに目が向きにくくなってしまいます。
正しい情報と、現実的な目安を知っておくことで、無垢材の家はもっと身近な選択肢になります。
無垢材とどう付き合っていくかは、暮らし方や価値観によって正解が変わります。
この記事が、自分たちに合った無垢材との距離感を考えるきっかけになれば幸いです。
無垢材の家づくりについて、お気軽にご相談ください

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