東京都世田谷区|ゲストハウスの全面改装で古い建物を“内部から再生”
こんにちは。瀬沼住建です。
今回は、ゲストハウスの全面改装をご依頼いただいたお客様の施工事例をご紹介します。
「古く使いにくい空間を、宿泊者が安心して寛げる場所にしたい」というご相談を受け、建物の状態を確認したところ、内部の腐食や湿気の影響が大きく、構造から見直す必要のあるリフォームとなりました。
内部からしっかり整えるための改装工事
今回の工事では、見た目を整えるだけではなく、建物が本来持つ性能を取り戻すために、内部の状態を丁寧に確認しながら改装を進めていきました。
腐食していた構造材・断熱材の劣化



長年の湿気や水分の影響で、柱や間柱が黒く腐食し、既存の断熱材は湿気を含んでへたり、断熱性が大きく低下していました。
そのため、一度内部を大きく解体し、構造の状態をすべて確認しながら作業を進めています。
内部をスケルトンにすることで、腐食していた部分の見落としを防ぎ、必要な補強を確実に行うことができます。
また、屋根裏までしっかり断熱材を充填し直すことで、宿泊者が四季を通して快適に過ごせるよう配慮しています。
外壁側からの雨水浸入の痕跡も確認


外壁の内側には、防水シートの破れや下地の黒ずみが見られました。
雨水が入り込んでいた可能性が高いため、下地の補修と外壁の復旧を行い、建物全体の耐久性を向上させています。
造作ベッドの制作工程

今回の大きなポイントとなるのが、造作のベッドです。
梁の位置や天井高を現場で確認しながら調整して組み上げました。
ぐらつきのない強度と、空間を圧迫しないデザインを両立しています。
現場で寸法を細かく調整しながら組み上げる造作ベッドは、既製品では得られない一体感と安定感が特徴です。
階段下のデッドスペースを有効活用

階段下は構造上どうしてもデッドスペースになりやすい場所ですが、今回は洗濯機置き場として最適な高さを確保し、隣には日用品が置ける小さな棚を造作しました。
無理に収納を増やすのではなく、「使いやすい形」で活かす設計です。
最近は、古い建物を活かしながら内部をフルリフォームしたい、というご相談が増えています。
今回のように「構造の見直しから行うリノベーション」に興味のある方は、こちらの施工事例もぜひご覧ください。

完成後の様子
宿泊者がくつろげる、温かみのあるリビング・キッチン


キッチンはコンパクトながら作業しやすく、木製の棚やタイルが温かみを添えています。
リビングは造作ベンチと丸テーブルで、宿泊者同士が自然と集まれるようなレイアウトに。
落ち着いたトーンで統一したLDKは、柔らかい光が入り込む心地よい空間です。
造作ベッドが主役の寝室


木の質感を活かしたベッドは、既製品では実現できない寸法ジャストの仕上がり。
手すりや囲いの高さ、踏み板の厚みなど、安全性と美しさを兼ね備えた造りになっています。
小さなワークスペースと“ちょっと嬉しい”収納


今回の改装では、限られたスペースを最大限に活かすため、コンパクトでも使い勝手の良いワークスペースを設けました。
窓際には小さな造作カウンターを設置し、日中は柔らかな自然光が差し込む快適な作業スペースに。
読書をしたり、PC作業をしたりと、宿泊者が気軽に使える“ほっと落ち着く場所”になりました。
また、壁の厚みを利用して造作したニッチ棚は、本や小物を置くのにちょうど良く、空間のアクセントにもなっています。
見せる収納としても優秀で、暮らしの雰囲気を引き上げてくれる仕上がりです。
洗面スペースも清潔感のある仕上がりに

丸鏡とブラウンのタイルを組み合わせ、明るさと温かみのある洗面スペースに仕上げました。
タイルは主張しすぎない落ち着いた色味を選び、空間に柔らかいアクセントを加えています。
照明位置や鏡の高さも使いやすさを考えて調整しており、宿泊者が朝の身支度を気持ちよく整えられるよう配慮しています。
狭い空間でも圧迫感を抑え、毎日使う場所としての心地よさを大切にしています。
古い建物でも“現場判断と技術”で快適空間へ

今回のリフォームは、単に内装をきれいにするだけではなく、腐食した部分の補修や断熱性能の向上、外壁内部の下地改善など、建物の状態に合わせて細かな部分まで手を入れています。
造作家具の製作や限られたスペースの活用など細かな工夫も加え、安心して快適に使える空間へと整えることができました。
瀬沼住建では、部分的なリフォームから全面改装まで、建物の状態に合わせた最適なご提案を行っています。
「どこから手をつけていいかわからない」という場合でも、お気軽にご相談ください。

私たちが、理想の住まいを叶えます!

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施工中の様子



















