新築住宅の地盤調査と改良工事完全ガイド｜費用・方法・必要性を解説
皆さん、こんにちは！
横浜市の新築注文住宅・リフォーム・リノベーション工事専門店、瀬沼住建です！
地震大国である日本では新築を建設する前に地盤の状態を確認することが義務付けられています。どんなに丈夫で素敵なマイホームを建てても、土地が軟弱だとお住まいが傾いたり倒壊するリスクが高くなるからです。そのため、地盤の状態を調査して必要であれば地盤改良工事を行います。
この記事では地盤調査の方法や地盤改良工事の種類、それぞれの費用相場についてまとめました。新築住宅をお考えの方、これから地盤調査を予定されている方はぜひ最後までご覧ください。
新築住宅を建てる際に必要な地盤調査とは？
地震大国である日本では、建物を建てる際に必ず『地盤調査』を行います。ここでは地盤調査とは何かを具体的に紹介します。
地盤調査とは
地盤調査とは住宅などの建物を建てる際に、その地盤が建設予定の建物の重さに耐えられるかどうかを調べることです。
平成12年の建築基準法の改正などにより、新築物件の場合は地盤調査を行うことが義務付けられました。
建物の重さは建物の階数や構造(木造・鉄骨造など)、使用する材料などによっても変わるため、どのような建物を建てるか計画された際に調査をするのが基本です。
地盤調査でわかること
地盤調査では地盤の強さを調査し、建設予定の重さに耐えられる地盤かどうかを判断します。
地盤の強さの他、昔からある土地か・または切土や盛土などといった後から造成された土地かどうか、地下水までの深さ、液状化が起こる可能性、地層の種類なども把握できます。
その結果によって地盤改良工事を行う場合があります。また、地盤に合わせた基礎工事の方法も判断することができます。
もし地盤調査をしなかったら？
もしも地盤調査を行わず、地盤が軟弱にも関わらずに建物を建てた場合、以下のようなリスクが考えられます。
- 家が傾く
- 窓やドアなどの開口部が開けにくくなる
- 外壁にひびが入る
- 高額な補修費用がかかる
- 資産価値が低くなる
上記のようなトラブルが起こらないようにするため、建設前の地盤調査は欠かすことができません。
地盤調査の依頼から完了までの流れ
地盤調査は申し込んでから、具体的にどのような流れで完了するのか、以下にまとめました。
地盤調査は一般的に建設会社が行いますが、提携している地盤調査会社に依頼をするケースも珍しくありません。建設する住宅のプランがある程度決まったら、地盤調査を依頼しましょう。
現場調査は地盤調査の前に行います。地質の想定、隣地や道路との高低差など周辺の状況などを確認します。
現場調査の結果をもとに地盤調査の見積書が提出されます。
見積書の内容を確認し、問題なければ申し込みましょう。一般的な大きさの戸建て住宅の場合は半日程度で完了します。
地盤調査が完了すると報告書が提出されます。調査の結果、地盤が軟弱であることが分かれば改良工事の提案を受けます。また、地盤保証制度という将来的に土地や建物に損害が生じた場合に修復費用を保証する制度もあるので確認しておきましょう。
地盤調査の代表的な2つの方法と費用相場
地盤調査の方法は複数あり、住宅のタイプによって適した調査方法が異なるため、どれが最適かは設計者や施工会社に確認をしましょう。
ここでは代表的な2つの調査方法と、その費用相場についても紹介します。
最も一般的なスウェーデン式サウンディング試験
スウェーデン式サウンディング試験の費用相場：約5万円～10万円
スウェーデン式サウンディング試験は一般的な戸建て住宅で採用されることの多い方法で『SS試験』『SWS試験』などと呼ばれています。
先端がスクリュー状の棒を回転させながら地面へ貫入させ、地盤の状態を調べる方法です。1m四方のスペースがあれば調査可能で、所要時間は1か所あたり30分程度です。調査は全部で5か所ほど行うので、半日程度で完了します。ただし、調査箇所ごとに著しい差が生じている場合や大きな石などに当たった際には調査箇所を追加することもあります。
より詳しい状態を調べられるボーリング調査
ボーリング調査の費用相場：約20～30万円(深さによっては約40～80万円かかるケースもあり)
ボーリング調査はボーリング機械という専用の機械を使って地面に穴を開け、ハンマーを落下させて地盤の硬軟を判定する方法です。スウェーデン式サウンディング試験よりも大掛かりな調査のため、費用は比較的高くなります。地盤の土質や地層の構成、地下水位、液状化判定、土壌汚染の状態など詳しく調べることができます。
なお、作業には広い空間を必要とするため、ボーリング調査ができない場合があります。
調査の結果、地盤改良が必要になった場合の工事と費用相場
地盤調査の結果、地耐力が低い場合は地盤改良工事が必要です。それぞれの工事の特徴と費用相場を紹介します。なお、費用は建築の規模や地盤などの要素により、大きく異なるため、あくまで参考程度になさってください。
表層改良工法
表層改良工法の費用相場：約50万円(20坪程の建築面積の場合)
表層改良工法は主に軟弱な表層の地盤を強化されるために用いる工法で、戸建て住宅以外にも小規模な建物でよく選ばれます。
地表から約2mほどの土を掘り起こし、セメントや石灰などの固化材を入れて地盤を固める工法です。
柱状改良工法
柱状改良工法の費用相場：約100万円(20坪程の建築面積の場合)
柱状改良工法は上記で紹介した『表層改良工法』での地盤強化が難しい場合に提案される工法です。
地盤の深い部分を強化するための地盤改良方法で、専用の機械で地面に縦穴を掘り、セメントなどの固化材を注入して内部に強固な柱を作る方法です。
鋼管杭工法
鋼管杭工法の費用相場：約100万円(20坪程の建築面積の場合)
鋼管杭工法は深い支持層に到達する必要がある場合や地下水位が高い場所、狭い場所などに採用されます。
鋼管製の杭を地面に打ち込み、支持地盤まで到達させる工法です。鋼管杭の内部は空洞で強度が高いため、重い構造物を支えることができることから高層ビルや大規模建築物の基礎工事にも選ばれます。
家づくりのことなら瀬沼住建へご相談ください
長く安心して過ごせる家づくりには、最初の地盤調査が何よりも大切です。新築住宅をご検討中の方は、地盤調査や改良工事も資金計画に加えておきましょう。
とは言え、人生で家を建てる経験はそう何度もあることではありません。分からないことも多く、失敗もしたくはないですよね。土地探しや資金計画、引き渡しまで分からないことや不安に思っていることは納得するまで施工業者に相談をしてみましょう。
当社、瀬沼住建も新築工事や建て替え工事の際には必ず地盤調査や、軟弱な地盤である場合には今回ご紹介したような地盤改良工事も行います。その上で、お客様のご希望に合わせた理想の住まいを叶えます。なお、当店が建てたお住まいは地震に強く長持ちさせるために万全を尽くすことはもちろん、その後のメンテナンスやアフターフォローまで責任を持って対応させていただきます！
「土地から探している」「土地はある状態で計画を始めたい」など、何でもお気軽にご相談ください。
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